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満月から満月への周期は、29.530589日で、その周期をオクターブ高くすると(ドレミで言えば低いドと高いドの関係)、音程がA=210.42Hz、テンポが98.6 bpmになります。この周波数にギター、ベース、シンセサイザーを調律・演奏し、またこの周波数のオクターブで作られたシンギングボウル、トライアングルプレートも鳴らしています。そしてこれらの楽器を98.6 bpmのテンポで演奏しました。
またリズムはフィボナッチ数という、0+1=1 , 1+1=2 , 1+2=3 , 2+3=5 , 3+5=8 , 5+8=13 というように、前の数字との和がつながっていき、その比率が1:2、2:3、3:5と進んでいくと、徐々に『黄金比』1:1.61803…に螺旋を描きながら近づいていく、というリズムで演奏しました。
今回は、1、2、3、5、8、13のリズムを繰り返し演奏しました。この数の合計は32になり、一般的な音楽のリズムの区切りの合計(8ビート×4的な)に合わせることで、風変わりなリズムも少し安定して聴こえるようになると思ったからです。
南インドのカンジーラというタンバリンのようなパーカッションで、
1 "THOM"
2 "TA KA"
3 "KI TA KI"
5 "THOM KA KI TA KI"
8 "THOM KA . THOM . THOM . KA"
13 "THOM . THOM. KI TA KI THOM KA . KI TA KI "
と演奏しました。
13は、7+6のリズムになっていて、8・7・6と減っていき、はじめに戻ると、1+2+3も6と考えられますし、6・5・8・7・6というリズムで、5と7も平均すると6になりますし、6拍子の真ん中に8を入れたとも考えられ、面白いリズムではないかと思います。
この数列はフィボナッチ数と呼ばれますが、レオナルド・フィボナッチよりも先に、インドの音楽家・ヘマチャンドラが発見していたそうですので、今回はインドのリズムを使っていますし、この作品はヘマチャンドラに捧げたいと思います。
フィボナッチ数と同じように、数学的なフラクタルを利用した映像を作りました。フラクタルは細部を拡大していっても、その細部が全体と同じ形をしていて、それが繰り返し現れ続けます。
先に書きました通り、フィボナッチ数の比率は黄金比の螺旋を描きますので(画像参照)、そのフィボナッチの螺旋のイメージで、フラクタルの映像を作りました。色合いなどは月をイメージし、月の内部へ螺旋を描きながら、月という存在のスピリチュアルな側面へ深く入っていくイメージで作りました。
月は女性性を象徴したり、陰(太陽が陽)を象徴するなど、二面性や二極性の統合などを意味しますので、この音楽を聴きながら、映像を見ながら、フィボナッチの螺旋と共にご自身の内面を掘り下げ、今までの人生で形成された、ご自身のもう一つの側面、より深い無意識を探索していただけたらと思います。
※目が回らないようにご注意ください。
お楽しみいただけましたら幸いです☆
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